<アガリクス茸>
機能
免疫の働きを活発にする可能性がある。結果として癌の発生予防や増殖抑制が期待され、また癌治療に伴う副作用の軽減、免疫賦活作用により薬剤治療の効果の向上が望めると言われる場合がある。また糖尿病や高脂血症の予防作用を持つとも言われている。しかし国立健康・栄養研究所は、免疫の活性化を含め本当に効果があるか判断できるような有効なデータは2007年現在報告されていないとしている。
信頼性
日常生活で摂取される食品と同等のものであり、副作用が起こる可能性やその危険性は低いと言える。それ故、サプリメントとして継続して定期的に摂取する事で予防や改善の効果が期待できる可能性があるが、前項でも述べたとおり効果を判断するのに有効とされるデータは現在のところ無いとされる。また、サプリメントには品質にばらつきがあり一定以上の効果が望めない為、治療としては適さないと言える。
アガリクスの中に癌プロモーターの作用を有する成分が報告されたが、製造会社によって含まれていない製品もあり、今後さらなる発表を待つ状態となっている。
副作用
癌プロモーター作用がある成分を含む製品が報告され回収される騒ぎに至ったが、含有するのは一部の製品であり(厚生労働省で試験した3つのうち、2つには癌プロモーター作用がない事が確認されている。)、全てが危険というわけではないが、因果関係は不明であるものの重篤な副作用の報告もあり、検査報告が出揃った状態でない現在、独自判断を下すのは危険といえ
<フコイダン>
フコイダン (fucoidan) とは、コンブ、ワカメ、モズクなど褐藻類の粘質物に多く含まれる硫酸多糖の一種である。また類似の物質はナマコなどの動物からも見つかっている。主に L-フコースがα1-2、α1-4結合で数十から数十万個も繋がった化合物で、平均分子量は約20,000である。グルクロン酸を含む U-フコイダン、硫酸化フコースだけからなる F-フコイダン、ガラクトースを含む G-フコイダンなどに分けられる。
1913年にスウェーデンの科学者でウプサラ大学の H・Z・キリンによって発見され、ヒバマタ属(Fucus)にちなみ命名された。1970年代より盛んに研究されるようになり、1996年の日本癌学会で制癌作用が報告されてから健康食品として注目を浴びるようになった。
2002年にはフランスの科学者による研究で、F-フコイダンがウサギの細胞の過形成を抑制することが明らかとなった。また2005年の慶應義塾大学の木崎昌弘らの研究により、F-フコイダンが人間の悪性リンパ腫の細胞にアポトーシスを起こさせることが発見された。
「肝機能を改善する」「血圧の上昇を抑える」「抗菌作用がある」「アレルギーを抑える」「コレステロールを下げる」「ガンによい」などの俗説があるが、科学的な十分なデータは不足している。
<プロポリス>
プロポリス(propolis)は、ミツバチが野外から採取した植物の樹脂などを練り合わせ、営巣空間の内面を内張りしたり隙間を埋めるのに使う物質。語源は、ラテン語のpro(=前、防御)、ギリシャ語のpolis(=都市)である。同じ蜂産品であるローヤルゼリーやハチミツなどと違って採取できる量は非常に少なく、人為的には増量合成のできない貴重品で、古くから民間薬、強壮剤として世界各地(特に欧米)で用いられてきた。殺菌性、抗酸化性、抗炎症性、抗腫瘍作用が知られている。
プロポリスを集める性質を持つのは、木の洞などの中に営巣する閉鎖空間営巣性のミツバチのうち、セイヨウミツバチのみである。亜種のニホンミツバチを含むトウヨウミツバチなどはこれを集めない。ミツバチの営巣空間の隙間を埋めて密閉性をよくする、又、巣内の環境から有害な微生物を排除するための物質としての役割を果たしている。
基本的にはミツバチの生息環境に生育する植物の樹脂の混合物であり、その性質は採取される地域によって大きく異なると考えられている。
最近の日本では、健康食品として商業的に宣伝が行われているが、このブームには二つの事情が関わっている。ひとつはブラジルでセイヨウミツバチの亜種のひとつであるアフリカミツバチが研究施設から逃亡して野生化したのみならず、飼育群とも交雑してアフリカミツバチの遺伝的な行動様式がブラジルの飼育ミツバチ群に浸透してしまったことである。そのため、ブラジルの多くの飼育ミツバチは蜜の収集量が低下したが、植物の樹脂を多量に集める性質を身につけることとなった。もうひとつは、ブラジルの森林の伐採後の土地にユーカリが多く植栽されたことである。これによって、精油分を多く含む樹脂を分泌する植物が、大量に供給されることとなった。
これによって、ブラジルで、蜂蜜よりもプロポリスを主たる産物として採取することが多くなり、ここで商品化されたものが日本にも販売されるようになったのである。1985年10月、第30回国際養蜂会議において中島自然科学研究所がブラジル産プロポリスを日本に紹介し金賞を受賞。同年日本市場に製品が流れた。
<霊芝>
概要
霊芝は一般的にマンネンタケ科の万年茸(マンネンタケ)を指し、他に門出茸、仙草、吉祥茸、赤芝、紫芝、黒芝、青芝、白芝、黄芝などの呼称で呼ばれている。成長し乾燥させたものを霊芝として用いるが、子実体は木質で食用には適さない。後漢の時代(25-220)にまとめられた神農本草経に命を養う延命の霊薬として記載されて以来、中国ではさまざまな目的で薬用に用いられてきた。子実体を適当な大きさに切り、熱水で煎じて抽出液を服用する。日本でも民間で同様に用いられてきたが、漢方には霊芝を含む処方は無い。子実体はさまざまな多糖類(β-グルカンなど)やテルペノイドを含む。他のきのこのβ-グルカン同様、抗腫瘍作用の報告は多いが、ほとんどは試験管や動物実験で、ヒトでの臨床報告はきわめて限られている。
霊芝の有用性
上述の通り、中国や日本では霊芝には幅広い薬能があるものと信じられ、さまざまな目的に用いられてきた。その効能を裏付けようとさまざまな基礎研究が世界で行われており、培養細胞や実験動物を用いた研究では抗癌作用、免疫賦活作用、血小板抗凝固作用などが報告されている。しかしヒトでの臨床試験はまだ限られており、結論を得るには至っていない。
霊芝の安全性
神農本草経では上品に分類され、無毒で長期連用でき、命を養うとされている。これまでの報告でも、適切に経口で摂取するなら安全性は高いことが示唆されている。副作用はあっても軽微で、めまい、口・喉の渇き、鼻水、鼻血、かゆみ、胃のむかつき、血便などであるが、これらの症状も、3-6ヶ月の長期間にわたり連続的に摂取した場合に観察された例である。
医薬品等との相互作用
霊芝は抗血液凝固作用をもつので、理論的には抗血小板・抗血液凝固作用のあるハーブや医薬品を用いている人では出血傾向が高まることがある。血圧低下作用のあるハーブや医薬品とともに用いると、その作用を強め低血圧を引き起こすことがある。
「アダプトゲン」
アダプトゲンとは、トラウマ、不安、肉体的疲労などのストレスへの抵抗能力を高める働きのある天然のハーブである。どのアダプトゲンも抗酸化物質を含んでいるが、抗酸化物質がすべてアダプトゲンであるというわけでもなく、抗酸化作用がアダプトゲンの第一の作用であるとも言い難い。
アダプトゲンに関する認識は数千年前の古代インドや古代中国までさかのぼるが、本格的な科学的研究が始まったのは1940年代後半になってからである。1947年、Nikolai Lazarev 博士はアダプトゲンを、「体に悪影響を与える物理的、化学的、または生物学的なストレッサーを、非特異性の抵抗力を高めることによって撃退するもの」と定義した。
1968年、Israel I. Brekhman哲学博士とI. V. Dardymov博士は正式に次のような実用的な定義を発表した:
服用者に無害であること
非特異的な反応を示すこと-つまり、物理的、化学的、生物学的な様々なストレス因子に対して抵抗力を高めること
生理機能を正常化すること;標準値からどの方向にずれても正常値に戻すこと
つまり、アダプトゲンとは通常の用量では無害で、特定の対象のみではないストレスへの防衛反応を作りだし、そして身体を正常化する作用を持っている。アダプトゲンは、視床下部-下垂体-副腎皮質系(hypothalamo-pituitary-adrenal axis)を正常化する。定義によると、アダプトゲンは天然の、恒常性、代謝調節機構の新しいパーツとなってくれる。
アダプトゲンは、内分泌性ホルモンや免疫システムのバランスを保ち、私たちの体のホメオスタシスを最適に維持してくれるという点で他の物質と比べてユニークであると主張されている。アダプトゲンの正常化機能は、機能が亢進した器官の働きを抑えることも、機能の低下した器官の働きを強めることもできる。しかし、長期間のストレス下に対抗するためのアロスタシス-つまり、ホメオスタシスのように血圧などを固定された一定値に維持するのではなく、環境に適応できるような値に保つ機能-にも有効に働く。
<コエンザイムQ10>
健康食品や化粧品への応用
ユビキノンは日本では1970年代から医療用医薬品として軽度及び中等度のうっ血性心不全症状などに用いられてきた。また、複数の製薬メーカーが、一般用医薬品(OTC医薬品)・医薬部外品として、一般消費者向けの商品を発売している。安全性は比較的高く、米国ではコエンザイムQ10の名称でサプリメントとして広く用いられており、医師の処方箋なしに消費者が直接店頭などで購入できる。
日本でも2001年に医薬品の範囲に関する基準(いわゆる「食薬区分」)が改正され、さらに2004年化粧品基準が改正されて、健康食品や化粧品への利用に道が開かれた。その結果、抗老化作用を訴求したユビキノン(コエンザイムQ10)含有の健康食品や化粧品が市場に氾濫し、品薄で入手しにくいほどの人気を博している。 しかしながら、そのような薬効を臨床的に検討したデータはまだ乏しく、詳細な効果についてはまだ詳しくわかっていない。
摂取量については、どの程度までなら摂取しても安全なのか、などといった推奨量や上限量はまだよくわかっておらず、今後の研究が待たれる。また「多量に摂取した場合に軽度の胃腸症状(悪心、下痢、上腹部痛)」があらわれるという報告もある。
<ビタミンC>
ビタミンC (Vitamin C、VC) は、水溶性ビタミンの1種。生体の活動においてさまざまな局面で重要な役割を果たしている。化学的にはアスコルビン酸のL体のみをさす。
ヒトはアスコルビン酸を体内で合成できないため、必要量をすべて食事などによって外部から摂取する必要があり、ビタミンとして扱われている。一方、多くの動物にとっては、アスコルビン酸は生体内で生合成できる物質であるため、必ずしも外界から摂取する必要は無い。体内でアスコルビン酸を合成できないのは、モルモットやヒトを含む霊長類の一部などだけである。